昨日、日本一が決まってもブログには触れないと書いたけど、
気が変わりました。
今日も中日は昨日と同じギクシャク。荒木の執念のヘッドスライディングで獲った1点のみ。
援護が無い中、ケンシンが必死で頑張ってたのに・・・。
 
それよりも、新庄の最後の打席。
打席で泣いている新庄を見てオイラも熱いものが込み上げてきた。
ピッチャーは『次世代のエース』中里篤史
3球全て150キロ近いストレートを放った中里。
新庄は2球目、3球目をフルスイング。
結果は空振り三振だったけど、スタンドのお客さんはスタンディングオベーション。
 
変な話、このまま試合が終わって欲しいと思った。
9回表。アレックスの打った打球はレフトの森本のところへ。
試合終了。
新庄と森本の抱擁。
マウンド付近では歓喜の輪。
ヒルマン監督の胴上げ…の前に新庄が胴上げ!
この男が日本ハムを強くし、北海道を熱くさせ、日本プロ野球をも変えてしまった。
一昨年のストライキ。その直後の試合でゴレンジャー衣裳でファンの不安を取り除いてくれた。
プレーオフ進出決定のサヨナラ満塁ホームラ……いや、サヨナラ安打。
今年4月の衝撃的の引退宣言。
毎度お馴染みのオールスターのパフォーマンス。
どんな場面でもいつも笑顔を絶やさない。
そして今日の涙のラストステージ。
日ハムに来る前でもいろいろ伝説を残していたけど
特にこの3年。予てからの夢、「札幌ドームを超満員にさせたい」。
それが今日実現し、今日完結した。
 
正直羨ましい。
新庄みたいな選手がドラゴンズにもいたらと思うと…。
優等生はファイターズの選手より多いと思うけど、
それを引っ張ってくれるような人がいなかった。
 
机上の試験は大の得意だけど
現場の実戦は大の苦手
 
それが両方うまく出来て初めて真のプロだと思う。
練習の多い少ないでは語れない短期決戦。
気持ち、メンタルがかなり左右される。
一昨年も思ったけど、そこの改善が急務だと思う。
前回の反省が全く生かされてないのがファンとして悔しい。
だから日本シリーズに関しての『ドラゴンズ』に対しての『感動ありがとう』は言わないし贈らない。
 
 
 
ただ、中日ドラゴンズにも新庄に負けないくらいのカリスマ性溢れる人がいるんです。
新庄の最終打席で投げた中里篤史投手。
3年以内には現エース川上を凌ぐくらいの力を持ってるんです。
力だけじゃない。
2001年の巨人戦でプロ入り初登板初先発。
清原、高橋由が青褪めた直球。
が、02年以降、投手生命をも断たれてしまうくらいの大怪我。
野手転向も打診されたが、中里は投手にこだわり、駄目だったら引退する決意まで固めていたほど。
長い長いリハビリの末、昨年10月1日。4年ぶりの1軍マウンド。
ちょうどその試合はスタンドで応援していたオイラ。中継ぎ登板だったからまさか出てくるとは思わなかった。
無事を祈るように肩・肘をさする。
その姿を見て泣いてしまった。
さらにこの試合、プロ入り初勝利。
それでまた泣いてしまった。
今年は8月からの登場。結果もそれなりに残し、日本シリーズの40人枠に入ることが出来た。
そして今日。何か運命めいたものを感じたのはオイラだけなのだろうか。
この男が来年、中日ドラゴンズを日本一に導いてくれると信じつつ
今日はこれで止めたいと思います。
 
皆さんも覚えてください。
中里篤史。24歳。春日部共栄高校出身。
おそらく、一番好きな選手だと思う。