今日NHKで渥美清さんの生涯について放送されていました。
渥美清さんといえば、昭和・平成の名画『男はつらいよ』の主人公の寅さんこと車寅次郎役で有名な方。
シリーズが終了して11年、渥美さんが亡くなって10年。
にもかかわらず相変わらずの人気ぶりに、オイラはただただ驚くばかりで偉大な方だったんだなあって改めて感じました。
そのなかで一番心を打たれた場面は、渥美さんががん告知をされてそれに周りに悟られないようにいつもの「寅さん」を演じ続けたことです。
渥美さんにしてみれば当たり前のことかもしれませんが、オイラには考えられないような行動でした。


「プロ意識」や「プロ根性」があった人。


という風に言う人が大半かもしれません。
でも、番組の最後に生前の渥美さんが
「寅さんは愛想を振舞いすぎていた」
と語っていました。


「スーパーマンは2本足で立っていたらスーパーマンじゃないでしょ。
寅さんだって、黙っていたら寅さんじゃないでしょ。」



これを見て渥美さんは既に寅さんになっているんだなって思いました。


寅さん映画の監督、山田洋次さんも
「渥美さんほどの役者さんは2度と出てこないんじゃないのかな。
見た目や演技力では出てくるかもしれないが、
あれだけ激動の時代を生き抜いてきた男が演じる芝居は
今の子には出来ない」


まさにその通りだと思う。
目指す方向は違うけれど、オイラはそういう人をとても尊敬しています。
一芸に秀でたっていうか、それに命を懸けている人。
それでいて周りに気を使い偉ぶったりしない人。
オイラはそういう人が大好きです。
だから「モーニング娘。」というグループが好きなのです。





あと、誤解されないように。
前回のブログで「バカな天然記念物」っていうのはオイラの照れ隠しで、
決して卑下してるわけではないのであしからず。