球宴ファン投票最終中間発表。

ノムさん「投票メチャクチャだ」 球宴ファン投票最終中間発表

 プロ野球のガリバーオールスターゲーム(第1戦=7月20日・東京ドーム、第2戦=同21日・フルスタ宮城)のファン投票最終中間発表が25日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、パ・リーグの12部門中8部門を楽天選手が占める異常事態が起きた。

 前回(22日)の中間発表では、田中、山崎武ら5人がトップだったが、今回は抑え投手部門で福盛、外野手部門で鉄平、中継ぎ投手部門で松本が躍進。松本に至っては現在、成績不振で2軍落ちしており、コミッショナー事務局も「コメントのしようがない。ただ、不正があれば対処する」と困惑を隠せない。過去には、1978年に日本ハムが当時9部門中8人がファン投票で選出され、古屋と菅野の2選手が出場を辞退した。95年には横浜が6人も大量選出され、当時巨人の松井がファン投票で落選。いわゆる“組織票”が問題視されたケースは何度かある。すでにファン投票は24日で締め切っており、7月2日の最終投票結果次第では各方面に波紋を広げることになりそうだ。 (伊藤哲也

■オールスターダストだ
 球宴最終中間発表で、楽天勢が12部門中8人を占めたことについて、野村克也監督(71)は困惑の表情を浮かべた。「やめてほしいな。球宴の意味がない。オールスターじゃなくて、オールスターダスト(星くず)だ」。現在、チームは借金6でパ・リーグ5位。田中の入団や山崎武の大活躍などで楽天への注目が高まっているとはいえ、あまりの独占ぶりに違和感を覚えているようだった。

 楽天からは過去、ファン選出による球宴出場は05年の礒部だけ。野村監督が最終中間発表の結果に驚くのも無理はない。捕手部門でトップの嶋は打率1割6分4厘と苦しんでおり、中継ぎ部門の松本に至っては防御率6・11と不振で2軍落ちを余儀なくされている。嶋は「選ばれてうれしいけど、申し訳ないです」。野村監督は「松本も? すごいじゃなくて、ひどいな」と話した。

 組織票が存在した可能性もある。球団幹部は以前「球宴に投票する機会があったら、入れてもらいたいと本社にお願いした」と話し、組織票の存在を明言する関係者もいる。

 野村監督は「球宴が決まったら、いつも監督賞を出している。8人も出たら貧乏するやないか。投票方法の要領を変えたほうがいいんじゃない。メチャクチャだよ。組織票かなんか知らないけど」。切実な表情で、投票方法の改善を訴えていた。

記事元:中日スポーツ http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/baseball/news/CK2007062602027173.html

この記事を見たとき、川崎憲次郎さん(元中日、ヤクルト)が1軍の試合に活躍していないにも関わらずオールスターに選ばれたという怪現象があったことを思い出しました。当時は給料泥棒とか何とかと川崎投手が批判されている中での当選。ファンの嫌みともとれるトップ当選。このとき初めてなって欲しくなかったファン投票1位でしたね。

それとはちょっと違う現象ですけど、今回の8部門トップ。
山崎選手や田中投手は人気はもちろん実力もあってのトップですから文句は無いと思います。礒部選手や高須選手も今季は好調で他の球団の同じポジションの選手と比べてもトップ争いに充分加われる成績を残しています。
キャッチャーの嶋選手は田中投手と同じルーキーで騒がれることもあるかと思うんですけど、記事にもあるようにそれに見合った成績を残していないです。
あとの選手は申し訳ないですけど、ただ『楽天』の選手というだけで選ばれているような気がしてなりません。
一野球ファンとしては凄く嘆かわしいことです。
野村監督の言うように、投票方法の要領を変えた方がいいと思います。オールスターの有り難味が全然無いです。
ファンも『実力』のある選手を選んで欲しいです。