中心で見た『夏雲あがれ』3

志保は何も分かっていないんだよ。「吉原に行った」とか「花魁」を褒めてどうすんのよ。たいていの人は引いちゃいますよ。
だから怒って外へ出て「筧新吾のバカッ面」て言っちゃうんだよ。
ま、話では太郎左が変な説明をして志保に誤解されてたことが分かったんですけど…。


関屋の帯。5年前に女が冥土の土産として好いた男に帯を渡したことがその名前の始まりだとか。
現代でいえば、男が生まれ育った田舎から東京へ出てきたがうまいこといかずに道を外してしまい最後は死刑になるほどの大罪を犯してしまう。その時付き合っていた女性があの世へ旅立つ男性に自分の一番大切なものをプレゼントする。
自分的に『関屋の帯』の由来をそう解釈しました。
5年前、志保は鉢谷十太夫からその話を聞き、それがあまりにもロマンチックな話だったのか、志保は5年経っても覚えていた。
「これほどあなたのことが好きなんです」
志保は新吾にそう思ってくれることを期待してたようですが、うまく伝わらなかったみたいです。
女性ってこういうところに弱いんでしょうか。
ここが今日一番の見所でしたね。^^;



天野重蔵の陰謀を探るとき、その陰謀に新吾が襲われて、その剣捌きから安富左右兵衛だと分かった。
太郎左はその安富左右兵衛に稽古をつけてもらったりと良くしてもらっていたので新吾の話を信用しなかった。
ところが太郎左は安富左右兵衛に問いただすと「だったらどうする」といわれて愕然とする。
さらに「手助けしてくれないか」とまで言われて、太郎左は「新吾たちを裏切るわけにはいかない」と拒否。
すると太郎左は安富左右兵衛にボコボコにされる。
仲間を裏切らなかった。太郎左は絶交してた新吾と復縁。


新吾、太郎左、仙之助の3人。特に新吾と太郎左は見てても危なっかしい。熱い想いがあるにしても、もう少し立ち止まる時間があってもいいのでは?とついつい思ってしまう。すぐに感情が爆発して絶交したり、涙流して復縁したり…。まあ、ここがこの時代劇の面白さでもありますけどね^^;
次回予告では新吾と志保がいいムードに・・・というよりも、今生の別れみたいな雰囲気が漂っていました。
第4回。いよいよ生死をかけた戦いが繰り広げられそうです。